【書籍紹介】『地獄の季節 アルチュール・ランボー』&『風の男 白洲次郎』&『プリンシプルのない日本』
『地獄の季節 アルチュール・ランボー』 小林秀雄訳
フランスの天才詩人ランボーの散文詩集。上手く表現できませんが、突き動かされるものがあります。
薄い本だし、散文詩(象徴詩)ってこんななんだ、という感じで読んでみると面白いです。
ランボーは「地獄の季節」「イリュミナシオン」で世界の文学界にセンセーショナルを巻き起こし、
天才詩人として名声を得ますが、詩作は21歳で放棄。
世界放浪の後、武器商人になり、最後は骨肉種になって足を切断、全身に癌が転移し30代で没。
下はゴダールの映画『気狂いピエロ』にも引用される有名な一説です。
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Elle est retrouvee!
-Quoi? -l'Eternite'.
C'est la mer melee
Au soleil.
また見つかった、 何が、 永遠が、 海と溶け合う太陽が
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『風の男 白洲次郎』青柳恵介
『プリンシプルのない日本』白洲次郎
1902(明治35)年、兵庫県芦屋の実業家の次男として生まれる。神戸一中卒業後、イギリス・ケンブリッジ大学に留学。帰国後は英字新聞記者を経て商社に勤務するが、’43(昭和18)年、日本の敗戦を見越して鶴川村(現・東京都町田市)で百姓となる。’45年、吉田茂に請われて終戦連絡中央事務局参与となり、日本国憲法成立などに関与。その後、貿易庁長官に就任、通商産業省を誕生させる。以後、東北電力会長などを務め、’85年逝去。妻は白洲正子 (fromWiki)
“従順ならざる唯一の日本人” byGHQ
外見も中身も格好よくて、政財界でも結果を残す。
こういう人ならロールモデルにしてもいいな、と思います。
✓こういうことはやろうと思っていてもやれるものじゃない。
それを白洲次郎は、爽やかに口笛を吹きつつ 行った。
✓遺言「改名無用 葬式不要」
<主なエピソード>
-吉田茂のサンフランシスコ講和条約日本語化
-誰が相手でも「バカヤロー」